先生:「何事にも技能習得には時間がかかるものです。」
学生:「はぁ~い!言われなくても分かっていますよ」
このような日常の会話があります。
技能の習得を小学生で例えるならば、二重跳びができる、プールで泳げる、自転車が乗れる等も技能の習得になります。
技能の習得にも度合いがありますが、ものづくり現場での技能の習得の「~できる」という意味合いには、製品が作れる技能の習得です。これを疎かに考えてはいけません。
今回は、技能中の技能「溶接」についての報告です。
技能の習得に時間がかかるため、早めに溶接の練習を行うように助言をしてきましたが、学生達はなかなか練習を始めませんでした。その他の作業で手がいっぱいということもありましたが・・・。
ようやく、本日から溶接の練習を開始しました。
アルミ製のパイプ溶接です。全周溶接となるため、実習では行ったことの無い要素となります。
平板を突合せ溶接するのと比べるとかなり難易度が上がります。
まずはパイプ同士の仮付けを行った後に治具に取り付けて全周溶接の開始です。
果たしてうまくいくのでしょうか・・・?
結果は・・・。
おゃ?穴があいてしまいました。
学生達の青ざめた顔が印象的でした。この溶接の難易度の高さが理解できた場面でした。
学生:「昨年度の先輩方のように、もっと早めに練習を開始するべきでした・・・。」
学生からこぼれた言葉です。自分達の技能の習得に対する甘さから招いてしまった結果です・・・。
終わったことを悔やんでも前に進みませんので、これから急ピッチで技能の習得に励みましょう。
技能は、一朝一夕には習得できません。長い年月をかけて試行錯誤の上、習得できるものです。学生達は、これらを理解できた貴重な一日となったに違いありません。
世間はクリスマス一色ですが、こちらはTIG溶接との闘いに明け暮れている今日この頃です。
溶接のご指導・ご助言をいただいております他施設の先生に学生共々お礼申し上げます。
さぁ!まだまだパイプ溶接の練習を続けますよぉ~。
パイプの練習がんばっていますね。
返信削除参考までに4枚目の写真についてですが、
パイプの接合部を狙うと写真のようにプールは下に逃げてしまいますので、
1.上のパイプでプールを作る(接合部より3mmほど上)
2.しっかりプールを作ったら、ワイヤを多めに入れてプールを盛り上げる
3.プールが下のパイプに当たったら下のパイプにもプールを作る(プールで橋をかける)
4.あとはプールが下側によらないように接合部の1mm程度上を狙いながら進む
としていただくと比較的良いかも。
通りすがりのもやしでした。
もやしさんへ
削除的確なご指導ありがとうございます。練習を始めたばかりですので、習得までにはまだまだ時間がかかりそうです。どうぞ見守って下さい。