2014年12月3日水曜日

ものづくり小話 その5 おしゃかという言葉の由来

先日、学生が「まいったなぁ・・・。スマートフォンが壊れてしまった・・・。」とつぶやいていました。

このような物が壊れたときに「○○がおしゃかになった」という言葉を使う方がいます。

この「おしゃか」という言葉は、我々の座学で学んでいるものづくり分野で生まれたとされています。

それは、鋳造の分野です。江戸時代の鋳物職人の隠語から生まれた言葉だそうです。

阿弥陀如来像をご覧になったことはありますか?
像の後ろに光背という複雑な形をしているものがあります。この光背は、阿弥陀如来像から発せられている光明を象徴化したものだそうです。

鋳造でこの阿弥陀如来像を鋳込む時、温度が低くて光背の形状がうまく鋳込めず作り損ねてしまうと光背が無い状態となりますが、釈迦如来像には見えるということで「お釈迦」という言葉が生まれたそうです。


また、鋳造はふいごで風を送り火力を増しますが、風を送りすぎて火力が強いと不良品になるというところから、

「火が強かった」→「ひがつよかった」→「しがつよかった」→「しがつようか」→「4月8日」

つまり、お釈迦様の誕生日ですね。そこから生まれた言葉とも言われています。
江戸なまりでは、「ひ」と「し」が同じになるので確かにそうだな!と納得してしまいました。

諸説はありますが、ものづくり分野のうんちくを調べると面白いネタがあります。
興味のある方は、是非調べてみてください。

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