2014年10月27日月曜日

ものづくり小話 その3(やすりに使われるつぼマークの由来)

前回の小話の続きです。国産の鉄工やすりの中には、商標マーク(つぼマーク)が付いています。

このマークの由来には諸説はありますが、

(1)やすり用の味噌を保存する壷からきているという説
(2)師匠すじの大阪の壷井豊次郎さんの名字の「壷」からきているという説 と言われています。

(1)のやすりに味噌をどのように使っているのであろうか・・・?
理由は3つあると言われています。

①完全焼入れが容易になる

②焼割れ防止

③鉛の付着防止

何故焼入れ時に味噌を付けるのであろうか・・・?
焼入れを行う際の材料の温度は、800℃近い高温です。
その材料を水で冷やす際に水蒸気が発生しますが、この水蒸気の膜によって冷却が悪くなって均一に焼きが入らなくなります。
材料に味噌を塗った焼入れは、この水蒸気の膜が破壊されて均一に焼きが入るそうです。

また、やすり表面には、凹凸模様があるために被削材を切削できますが、この凹凸が焼入れの際に割れの原因にもなります。そのため、味噌を塗ることでこの凹凸を埋めてしまい、割れるのを防いでいるようです。

知れば知るほど、やすりに興味が沸いてきます。
今後やすりをお使いの際には、ちょっと視点を変えてやすりの観察をしてみましょう!

ちなみに海外製のやすりの焼入れでは、日本製のように味噌を塗っていません。
では、何を塗って焼入れをしているのか・・・。

次回報告できたら・・・ と考えています。乞うご期待!

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