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2019年4月19日金曜日

技能検定2級練習開始!

みなさん、こんにちは!

今回のテーマは技能検定2級の練習が本日より開始しましたので、そちらをテーマにしてまいります。

昨日校長から、表彰された数名が空きコマを利用し練習にきました!







それぞれ、技能検定3級を一生懸命練習したおかげで、理解もよくとてもスムーズに加工することができていました。さすが、技能士!


しかし、本日行った練習は3級の要素が少し変化しただけでしたので上手くいきましたが、次回の講習は「ねじ」加工を行います。


「ねじ」というのは日ごろ目にしている「ねじ」ではありません。
旋盤でつくる「ねじ」は精度がよくでき、飛行機やロケットなどに使用されます。

この難関を突破できるかどうかが2級技能士への近付くと言ってもおかしくはありませんので、挑戦者は「ねじ」を集中してつくってもらいたいです。



さて、新年度も3週間が終わり、そろそろゴールデンウィークに差し掛かります!
楽しいゴールデンウィークを過ごすために、ケガなく来週を終えてほしいものです。
指導員一同も細心の注意を払って指導行います!



それでは、次回の投稿お楽しみに!!

2015年8月27日木曜日

ものづくり小話15 電車のつり革の耐荷重は、どのくらい???

ご安全に!生産技術科です。

本日も鉄道にまつわる「ものづくり小話」です。


電車内に設置されているつり革ですが、満員電車では必須ですよね。

先日も、このつり革にお世話になりました。


つり革には、電車が揺れるたびに大きな力がかかっています。

つり手の素材を調べてみると、時代に沿って移り変わっていました。

・明治末期:牛革
・大正初期:牛革と籐(ラタン)
・昭和前半:牛革と合成樹脂など
・昭和後半:合成樹脂

学生との会話の中で、「つり革は、どのくらいの力まで耐えられるのでしょうか?」と聞かれたことがあります。

以前、テレビ番組でつり革の耐荷重を調べる実験を見たのを思い出しました。

その実験では、つり革が380kgまで耐えていたと記憶しています。

「総務省 平成24年 国民健康・栄養調査」において、体重の平均が一番重い40~49歳の男性で70.5kgなので、つり革の安全率が、5以上で設計されていることがわかります。

また、つり革の形も多種多様です。円形やおにぎり形、五角形や最近話題の「ハート形のつり革」もありますね。静岡県を走る伊豆箱根鉄道が始まりとされています。関西圏ですと「近江鉄道」や「叡山電鉄」で目にすることができるそうです。

ものづくりは、安全な製品を使用するのが当たり前ですが、その背景には、開発・設計・製作等といった苦労が結晶となり、世の中に製品が送られているのです。また、時には心和む製品として役に立つのがものづくりの醍醐味でもあります。

電車に乗る際には、是非つり革に注目してみてください。


2015年8月22日土曜日

ものづくり小話 その14 電車はなぜ「ガタン・ゴトン」と音がするのか?

ご安全に! 生産技術科です。

今回は、鉄道(線路)についてのお話です。

在来線に乗っていると、電車が「ガタン・ゴトン」と揺れながら音がしますよね。

これは、線路の継ぎ目に隙間があるというのはご存じの通りです。


なぜ隙間を設けているのでしょうか?

物体は、熱によって膨張・収縮します。多くの物質は、温度が上がると膨張します。中には、温度が上がると収縮する物質もあります。

線路の継ぎ目に隙間を設けているのは、線路が熱膨張によって伸びてしまうのです。

線路が隙間なく繋がれていると、線路の熱膨張を起こしたときに線路自体が押し合って曲がったりしてしまいます。

そのため、隙間を設けているのですね。

ちなみに、1メートルの鉄が1℃上がるとどれくらい伸びると思いますか?

答えは、約0.0117mm(11.7μm)伸びます。季節によって温度差が数十℃あると、かなり伸びたり縮んだりするわけですね。

新幹線は、「ガタン・ゴトン」と音がしないですね。線路の種類が違うためです。興味のある方は、「ロングレール」を調べると新たな発見がありますよ。

2015年8月7日金曜日

ものづくり小話 その13 旋盤加工における「バイト」、「トンボ」、「ヘール」の由来

ご安全に!生産技術科です。

旋盤加工時に学生から受けた質問を解説します。諸説がありますので、あくまでも一説としてご覧ください。

質問①:旋盤で使用される刃物は、なぜ「バイト」と呼ばれるのですか?


→旋盤は、1797年にヘンリー・モーズリー(英)がねじ切り盤を製作し、現在の旋盤の原型になったと言われています。この時、使用していた刃物の材質は、現在のようなハイス・超硬・サーメット等といったものはなく、刃物の材質で試行錯誤していた時代であったようです。そこで、石切り場で使用されている鑿(のみ)が適しているということになり、使用されていたようです。この工具をドイツ語で「beitel」と言い、現在に至っているのでは?という説があります。そのほかにも、英語で「bite(噛む、切り込む)」からきているという説もあります。


質問②:工作物を固定して片側を円筒加工した後に、もう片側を加工するために工作物を反転して固定することを「トンボ」といいますが、昆虫の「蜻蛉」と関係があるのですか?


→蜻蛉は、空中で進行方向を逆向きにすばやく変えることがありますね。この向きを変える蜻蛉の様子と材料の向きを変えることが似ているということで「トンボ」と呼ばれるようになったとの説があります。「トンボ」という言葉は、旋盤用語以外でも印刷業界やクレーン業界、お祭りで担ぐ神輿の担ぎ棒である親棒とりん木をつなぐ横棒も「トンボ」と呼びますね。

昆虫界で考えてみると、「蜻蛉」は「蝶」に並んでよく使われていますね。「蝶」もボルト・ナットやファスナー等で名称が使われています。

質問③:ねじ切りバイトなどで使用されるヘールバイトは、刃先の負荷を調整するために刃先とシャンクの間に逆さU字の構造になっていますが、このヘールの語源は何ですか?


→ヘールバイトを横から見るとU字の逆向きになっているため、丘のような形状ということで「HILL」から「ヘール」という言葉になったという説があります。


初めて機械加工を学ぶと多種多様な言葉がありますね。ひとつひとつ理解をしていきましょう。

今後もドシドシ質問をしてくださいね。

2015年8月6日木曜日

ものづくり小話 その12 旋盤加工における名前の由来

ご安全に!生産技術科です。

本日は、以前学生から受けた質問を挙げてみました。

旋盤加工時にこのような質問がありました。


質問①:旋盤で使用される刃物は、なぜ「バイト」と呼ばれるのですか?


質問②:工作物を固定して片側を加工した後に、もう片側を加工するために工作物を反転して固定することを「トンボ」といいますが、昆虫の「蜻蛉」と関係があるのですか?


質問③:ねじ切りバイトなどで使用されるヘールバイトは、刃先の負荷を調整するために刃先とシャンクの間に逆さU字の構造になっていますが、このヘールの語源は何ですか?


工具等に興味を持つことは、良いことですね。日頃から何気に使用している言葉について、初めて学ぶ学生にとっては気になるのでしょうね。

解説は、次号で・・・。

2015年7月16日木曜日

ものづくり小話 その11 牛乳パックの切り欠き?シャンプー容器のギザギザ?の理由

ご安全に!生産技術科です。

本日、学生から「最近、ブログの更新が遅くなりましたね。そろそろネタ切れですかぁ?」と言われてしまいました。

ブログを楽しみにしてくれているという事で、記事を書く励みにもなりますね。

では、今回の記事として、牛乳パック(紙パック)についての小話です。

皆さんは、牛乳を飲むときに容器に注目したことはありませんか?

ビン牛乳、三角パックの牛乳、紙パック等、容器にも色々な種類があります。

今回は、紙パックの上部に注目してみます。

牛乳パックの開け口の反対側に『扇状の丸いへこみ(切欠き)』が付いています。

この切欠きが、どのような理由で付けられているのか知りたい所ですね。

この切欠きは、任意表示のため全メーカーで付けられているわけではないそうですが、原材料が生乳100%で500ml以上の紙パック牛乳に付いているようです。2001年から始まったようです。


上記以外の飲料紙パックには、この切欠きが付いていません。コーヒー牛乳や乳飲料等も付いていません。


この切欠きを『アクセシブル・デザイン』といいます。目の不自由な方が『牛乳』と判断できて、切欠きの反対側が開け口と理解できる役目もあります。

この他にアクセシブル・デザインを採用している物としては、紙幣の識別マークやリンスと区別するためにシャンプー容器の側面にあるギザギザマーク等があります。


これらについては、日本工業規格(JIS規格)で定められているのです。

統一したデザインで、誰にでも使用可能とするために『標準化』が図られた製品として我々は使用しているわけです。

日本工業規格は、ものづくりを学ぶ者にとって必要不可欠な規格です。『JIS S 0021』を調べてみるとアクセシブル・デザインについて詳しく理解することができますよ。身近な物のアクセシブル・デザインを探してみましょう!

本ブログを楽しみしていると言った学生は、調べた報告を待っていますよぉ~。

2015年6月25日木曜日

ものづくり小話 その10 スプーンを観察していました。

学生達が、昼食中にスプーンの裏側を眺めていました。


なぜでしょうか・・・。

スプーンの後ろに「18 STAINLESS STEEL」と文字が書いてありますね。「18-8」などと表記されているスプーンもあります。



我々機械屋さんは、この数字を見て金属の材質が分かります。

これは、鋼を主成分として18%のクロム(Cr)と8%のニッケル(Ni)が添加されている合金です。
いわゆる、「ステンレス鋼」です。

ステンレスは、錆びない金属と思っている方もいますが、錆びにくい性質の金属です。
決して錆びないわけではありません。

18-8ステンレスを通常の状態で使用すれば錆びにくいですが、食塩水等に長時間漬けておくと錆びが発生するものもあります。

ステンレスが錆びないように見えるのは、製造過程でステンレスと酸素が結びついて「不動態皮膜」という透明な膜で保護されているのです。ゆえに錆びにくいのですが、この膜が破壊されると錆びてしまうわけですね。

この18-8ステンレスは、日本工業規格の材料記号で表現すると「SUS304」と呼びます。

学生達は、材料記号を学んでいるので話のネタにしていたのですね。

2015年1月30日金曜日

ものづくり小話 その9 素朴な疑問 安全帽のつばは必要か?

ご安全に!生産技術科 鉄人への道です。

今回は、作業着に着目しました。


安全帽には、写真のようなつばが付いています。

以前、学生よりこの様な質問を受けたことがありました。

学生:何故、作業帽につばが付いているのですか?外で作業することも少ないので日除けの役目を果たしません。邪魔なのでつばを後ろ向きで被っても良いですか?

先生:安全帽のつばの役割を良く考えてみましょう。機械加工の時、切り屑が飛んで来ることがあるね。つばがあると落下してきた切り屑を遮ることができるね。

学生:それなら保護めがねを着用していれば目を保護できますよ。

先生:切り屑が皮膚に張り付いて軽いやけどをするかもしれないよ。それを軽減できると考えたらつば付きが良いよね。

学生:なるほど・・・。

先生:それに、狭い箇所での作業では、つばがあると頭をぶつける前につばが当たるので、怪我を防止できそうだね。このような理由等で室内でもつば付きの安全帽を着用するんだよ。

学生:つば付きを用いている理由が分かりました。

先生:つばを後ろに向けて作業する時もあるよ。わかるかなぁ?

学生:ん~・・・。なんだろ・・・。あっ!溶接ではないですか?

先生:正解!溶接は、保護面を用いるのでつばがあると邪魔になるね。そのため、つばを後ろ向きにして保護面を用います。良く覚えていましたね!


安全対策には、何事にも理由があります。「知らなかったから」・「習っていないから」・「めんどくさいから」等を理由にしてしまうと思わぬ災害につながる可能性があります。
実習場内では、安全帽、作業着、安全靴を着用しましょう!

安全は、自分自身で守ることを念頭にしっかりと対策を行っていきましょう!

2014年12月24日水曜日

ものづくり小話 その8 KYって何?

ご安全に!生産技術科です。

当科では、実習開始時にワンポイントKYを行っています。

「KY」という言葉を初めて学生に尋ねると、「空気読めない」と返ってくることも・・・(笑)。

製造業での「KY」とは、「危険予知」です。

危険な要素をあらかじめ共通認識として捉えることで災害を予防する活動です。

電車に乗ったときに、運転士さんや車掌さんが安全確認のために指差しをしている場面を見たことはないでしょうか?

時には、大きな声を出して確認している場面もありますね。この方法を「指差呼称」と言います。

この歴史は、旧国鉄の信号の確認から始まったと言われており、約100年の歴史があるようです。日本生まれの安全確認です。

当科では、危険源(KYボード)に対して指差呼称を行い、「~を~なので~しよう!」といった台詞で学生全員で唱和をして危険予知活動を行っています。


KYは、自分自身の安全と健康を自分で守ることを念頭に、自ら進んで行う活動です。

初めのうちは、これらを意識させることに集中させます。

慣れてきますと、学生自ら危険源を洗い出して対策樹立、目標設定を行うことが出来ます。

安全の意識が高まっている証拠ですね。

活動の成果としては、今期も災害ゼロを維持しています!


今後も「ゼロ災でいこう!ヨシ!」 

安全第一でいきましょう!

2014年12月10日水曜日

ものづくり小話 その7 安全第一の由来

ご安全に!生産技術科です。

今回は、安全第一という言葉の由来についてです。

建設現場や工事現場、工場内に「安全第一」という横断幕等が掲示されてします。

当校の実習場にも「安全第一」の横断幕やポスターが掲示されています。



当科で使用する工作機械等は、使用方法を間違えると重大災害につながる恐れのある危険な機械です。

学生達には、常日頃から安全指導を行っています。



この「安全第一」という言葉は、製造業から生まれた言葉です。

1906年、アメリカのUSスチール社の社長が、災害が多発していた職場環境を改善するために経営方針を「安全第一」、「品質第二」、「生産第三」としたそうです。

その結果としては、災害が減少し、品質も向上し、生産量も向上したという結果につながりました。

この成果は、アメリカはもちろんヨーロッパにも広がっていきました。

我が国は、1916年にこの運動を視察した方々が普及に努めた結果、現在に至るわけです。

「安全第一」という言葉は、製鉄業から生まれた言葉でした。





2014年12月9日火曜日

ものづくり小話 その6 やすりの歴史

今回は、やすりについての小話です。

学生達が使用している鉄工やすりや組やすりですが、ものづくりを行う上でなくてはならない道具の一つです。このやすりを用いる作業を「手仕上げ」と言いますが、現在の精密加工を行っている製造業の若年層では、腕の良い手仕上げ技能者の後継者育成が急務と言われています。

言い換えれば、若年層の手仕上げ技能者が少ないということであります。当校でも学生に手仕上げ技能を習得させるために、機械工作実習や総合制作実習において基礎から高度な平面加工ができることを目標として実習を行っています。



この手仕上げで用いるやすりですが、少し歴史を辿ってみました。

最古のやすりとしては、ギリシャ(クレタ島)において紀元前2000年頃に青銅製のやすりがあったようです。
紀元前1300年頃には、エジプトにおいて銅製の鬼目やすり、紀元前700年頃には、同じくエジプトで鉄製のやすりがあったとされています。

日本においては、古墳時代(5世紀後半)にやすりらしき遺物が岡山県で発見されています。また、やすりとしての遺物が確認された物は、奈良時代あたりに作られており、宮城県や奈良県で発掘されています。

かの有名な正倉院には、当時のやすりが保存されているということですので、一度お目にかかりたいものです。

少しは、やすりについての歴史をお伝えすることができましたでしょうか?

このやすりを用いた総合制作実習のテーマとして、伝統技能の復元 魔鏡の製作に挑戦している当校の学生がおります。

今後は、魔鏡について触れていきたいと考えます。

2014年12月3日水曜日

ものづくり小話 その5 おしゃかという言葉の由来

先日、学生が「まいったなぁ・・・。スマートフォンが壊れてしまった・・・。」とつぶやいていました。

このような物が壊れたときに「○○がおしゃかになった」という言葉を使う方がいます。

この「おしゃか」という言葉は、我々の座学で学んでいるものづくり分野で生まれたとされています。

それは、鋳造の分野です。江戸時代の鋳物職人の隠語から生まれた言葉だそうです。

阿弥陀如来像をご覧になったことはありますか?
像の後ろに光背という複雑な形をしているものがあります。この光背は、阿弥陀如来像から発せられている光明を象徴化したものだそうです。

鋳造でこの阿弥陀如来像を鋳込む時、温度が低くて光背の形状がうまく鋳込めず作り損ねてしまうと光背が無い状態となりますが、釈迦如来像には見えるということで「お釈迦」という言葉が生まれたそうです。


また、鋳造はふいごで風を送り火力を増しますが、風を送りすぎて火力が強いと不良品になるというところから、

「火が強かった」→「ひがつよかった」→「しがつよかった」→「しがつようか」→「4月8日」

つまり、お釈迦様の誕生日ですね。そこから生まれた言葉とも言われています。
江戸なまりでは、「ひ」と「し」が同じになるので確かにそうだな!と納得してしまいました。

諸説はありますが、ものづくり分野のうんちくを調べると面白いネタがあります。
興味のある方は、是非調べてみてください。

2014年11月6日木曜日

ものづくり小話 その4 海外製やすり 味噌の代わりに何が・・・

またまた、前回の小話の続きです。

日本国内の多くのやすりは、広島県呉市の仁方地区で製造されています。
製造工程では、やすりの硬さを増すために焼入れを行いますが、このときに味噌を塗るそうです。
ゆえに、仁方地区のやすり工場のあたりには、味噌を焼いた香りが漂っているそうです。
いつか見学に行ってみたいものです。

国内のやすりであれば味噌を使えるのは理解できますが、海外製のやすりでは味噌をなかなか使うことができないですね。では、何を使用していたのか知りたくなるのがものづくり魂というものです(笑)。

文献を調べてみますと、国外では加熱したやすりに味噌を用いるのではなく、以下のものを用いているようです。

①牛の角を燃やして砕き、粉末にして1/3の割合で塩を混ぜて加熱したやすりにふりかける。
②焼入れ加熱前にビール酵母の中に浸して海塩と籾殻をまぶす。
③なんと馬糞を塗る。

①は、国内の企業でも一部行われているそうです。
驚くものを熱処理時に用いていることが分かり、ますますやすりに興味が出てきました。

これらの文献調査では、苅山信行先生の「改訂やすり読本(非売品)」等より引用させていただきました。

やすりの歴史もなかなか興味深いものがあります。
次回は、やすりの歴史をたどってみたいと考えます。
お楽しみに。

2014年10月27日月曜日

ものづくり小話 その3(やすりに使われるつぼマークの由来)

前回の小話の続きです。国産の鉄工やすりの中には、商標マーク(つぼマーク)が付いています。

このマークの由来には諸説はありますが、

(1)やすり用の味噌を保存する壷からきているという説
(2)師匠すじの大阪の壷井豊次郎さんの名字の「壷」からきているという説 と言われています。

(1)のやすりに味噌をどのように使っているのであろうか・・・?
理由は3つあると言われています。

①完全焼入れが容易になる

②焼割れ防止

③鉛の付着防止

何故焼入れ時に味噌を付けるのであろうか・・・?
焼入れを行う際の材料の温度は、800℃近い高温です。
その材料を水で冷やす際に水蒸気が発生しますが、この水蒸気の膜によって冷却が悪くなって均一に焼きが入らなくなります。
材料に味噌を塗った焼入れは、この水蒸気の膜が破壊されて均一に焼きが入るそうです。

また、やすり表面には、凹凸模様があるために被削材を切削できますが、この凹凸が焼入れの際に割れの原因にもなります。そのため、味噌を塗ることでこの凹凸を埋めてしまい、割れるのを防いでいるようです。

知れば知るほど、やすりに興味が沸いてきます。
今後やすりをお使いの際には、ちょっと視点を変えてやすりの観察をしてみましょう!

ちなみに海外製のやすりの焼入れでは、日本製のように味噌を塗っていません。
では、何を塗って焼入れをしているのか・・・。

次回報告できたら・・・ と考えています。乞うご期待!

2014年10月23日木曜日

ものづくり小話 その2(やすりとつぼのマーク?)

前回の「やすりの語源」から引き続き、やすりについての小話です。

鉄工やすりを観察するとやすり面の下部(赤い円の部分)に製造メーカーのロゴが入っています。国産のやすりの一部には、何やら「つぼのマーク」の中に漢字が書かれています。「壷●」という企業様も多数おられます。


メーカーのロゴ

先生~!何でやすりには「つぼのマーク」が付いているのですか?
本当だぁ~!違うメーカーのやすりにも「つぼマーク」があるわぁ~。

やすりをこよなく愛する私は、やすりについていろいろと調べるうちに面白いことが分かりました。何故つぼのマークが使われているかというと・・・。

続きは、次回ご報告します。乞うご期待!




2014年10月22日水曜日

ものづくり小話 その1(やすりの語源)

皆さんは、やすりを使ったことはありますか。
身近なところでいうと、爪切り後に行う爪やすりや工作などで紙やすり等を使った事があるかと思います。

ものづくり分野では、機械加工された金属材料などの角をやすりで削る「面取り」や高精度な「仕上げ加工」を行うとき等にやすりを使います。このやすりを大別すると「鉄工やすり」と「組やすり」に分けることができます。


鉄工やすり



組やすり


国産やすりは、広島県呉市仁方地区で多くのやすりが作られています。国内シェア95%を占めており、我々ものづくりを行う上で無くてはならない工具です。

そもそも、「やすり」の語源は、何に由来しているのでしょうか?
諸説はありますが、

「ますますきれいに磨くもの」の「弥磨(いやすり)」

「鏃(やじり)を擦るもの」 

等が語源と言われています。

やすりについて調べれば調べるほど奥深い工具です。

当校の学生達もこの「やすり」を使って各種切削加工を行っています。
実習風景は、こちらをご覧ください。

今年度の総合制作実習では、このやすりを用いて手仕上げ技能を駆使した「魔鏡」を製作中です。
製作風景等を後ほどアップします!お楽しみに。

次回は、「やすりとつぼのマーク?」と題して小話をします。では。