2015年8月22日土曜日

ものづくり小話 その14 電車はなぜ「ガタン・ゴトン」と音がするのか?

ご安全に! 生産技術科です。

今回は、鉄道(線路)についてのお話です。

在来線に乗っていると、電車が「ガタン・ゴトン」と揺れながら音がしますよね。

これは、線路の継ぎ目に隙間があるというのはご存じの通りです。


なぜ隙間を設けているのでしょうか?

物体は、熱によって膨張・収縮します。多くの物質は、温度が上がると膨張します。中には、温度が上がると収縮する物質もあります。

線路の継ぎ目に隙間を設けているのは、線路が熱膨張によって伸びてしまうのです。

線路が隙間なく繋がれていると、線路の熱膨張を起こしたときに線路自体が押し合って曲がったりしてしまいます。

そのため、隙間を設けているのですね。

ちなみに、1メートルの鉄が1℃上がるとどれくらい伸びると思いますか?

答えは、約0.0117mm(11.7μm)伸びます。季節によって温度差が数十℃あると、かなり伸びたり縮んだりするわけですね。

新幹線は、「ガタン・ゴトン」と音がしないですね。線路の種類が違うためです。興味のある方は、「ロングレール」を調べると新たな発見がありますよ。

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