2015年7月16日木曜日

ものづくり小話 その11 牛乳パックの切り欠き?シャンプー容器のギザギザ?の理由

ご安全に!生産技術科です。

本日、学生から「最近、ブログの更新が遅くなりましたね。そろそろネタ切れですかぁ?」と言われてしまいました。

ブログを楽しみにしてくれているという事で、記事を書く励みにもなりますね。

では、今回の記事として、牛乳パック(紙パック)についての小話です。

皆さんは、牛乳を飲むときに容器に注目したことはありませんか?

ビン牛乳、三角パックの牛乳、紙パック等、容器にも色々な種類があります。

今回は、紙パックの上部に注目してみます。

牛乳パックの開け口の反対側に『扇状の丸いへこみ(切欠き)』が付いています。

この切欠きが、どのような理由で付けられているのか知りたい所ですね。

この切欠きは、任意表示のため全メーカーで付けられているわけではないそうですが、原材料が生乳100%で500ml以上の紙パック牛乳に付いているようです。2001年から始まったようです。


上記以外の飲料紙パックには、この切欠きが付いていません。コーヒー牛乳や乳飲料等も付いていません。


この切欠きを『アクセシブル・デザイン』といいます。目の不自由な方が『牛乳』と判断できて、切欠きの反対側が開け口と理解できる役目もあります。

この他にアクセシブル・デザインを採用している物としては、紙幣の識別マークやリンスと区別するためにシャンプー容器の側面にあるギザギザマーク等があります。


これらについては、日本工業規格(JIS規格)で定められているのです。

統一したデザインで、誰にでも使用可能とするために『標準化』が図られた製品として我々は使用しているわけです。

日本工業規格は、ものづくりを学ぶ者にとって必要不可欠な規格です。『JIS S 0021』を調べてみるとアクセシブル・デザインについて詳しく理解することができますよ。身近な物のアクセシブル・デザインを探してみましょう!

本ブログを楽しみしていると言った学生は、調べた報告を待っていますよぉ~。

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