2014年11月14日金曜日

機械工学実験 鉄鋼材料の焼入れを行いました。

本日は、機械工学実験で鉄鋼材料の焼入れを行いました。

焼入れとは、鉄鋼材料を硬くする熱処理です。

刀鍛冶の作業風景をご覧になったことはないでしょうか?

刀を真っ赤に熱して、水の中に入れて「じゅ~っ」という音を立てながら冷やす作業を焼入れと言います。

焼入れ等の熱処理は、材料を扱う上で非常に重要な役割を持っています。


こちらは、初めて焼入れ作業をしている風景です。

電気炉から材料を取り出すときには、炉内が最高で900℃になっているため、安全には充分気をつけながら作業を行いました。


焼きを入れるときには、水や油を使い分けます。
今回の実験では、S35CとSCM435の材料を焼入れし、温度は、600℃~900℃の内6段階に設定して適正な焼入れ温度を確認しました。

S35Cの水焼入れでは、水に入れると「じゅ~っ」という水蒸気が発生し、水鳴停止を目安に水から取り出します。SCM435は、油焼入れを行いました。


このような焼入れの他にも材料に粘り強さを持たせる焼き戻し、材料を軟らかくする焼きなまし、組織を標準化したり残留応力を除去する焼きならしといった熱処理もあります。

当科の学生達は、座学と実験を結びつけて熱処理を学んでいます。

次回は、この材料を用いて硬さの実験です。結果が楽しみです。

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