2015年1月30日金曜日

ものづくり小話 その9 素朴な疑問 安全帽のつばは必要か?

ご安全に!生産技術科 鉄人への道です。

今回は、作業着に着目しました。


安全帽には、写真のようなつばが付いています。

以前、学生よりこの様な質問を受けたことがありました。

学生:何故、作業帽につばが付いているのですか?外で作業することも少ないので日除けの役目を果たしません。邪魔なのでつばを後ろ向きで被っても良いですか?

先生:安全帽のつばの役割を良く考えてみましょう。機械加工の時、切り屑が飛んで来ることがあるね。つばがあると落下してきた切り屑を遮ることができるね。

学生:それなら保護めがねを着用していれば目を保護できますよ。

先生:切り屑が皮膚に張り付いて軽いやけどをするかもしれないよ。それを軽減できると考えたらつば付きが良いよね。

学生:なるほど・・・。

先生:それに、狭い箇所での作業では、つばがあると頭をぶつける前につばが当たるので、怪我を防止できそうだね。このような理由等で室内でもつば付きの安全帽を着用するんだよ。

学生:つば付きを用いている理由が分かりました。

先生:つばを後ろに向けて作業する時もあるよ。わかるかなぁ?

学生:ん~・・・。なんだろ・・・。あっ!溶接ではないですか?

先生:正解!溶接は、保護面を用いるのでつばがあると邪魔になるね。そのため、つばを後ろ向きにして保護面を用います。良く覚えていましたね!


安全対策には、何事にも理由があります。「知らなかったから」・「習っていないから」・「めんどくさいから」等を理由にしてしまうと思わぬ災害につながる可能性があります。
実習場内では、安全帽、作業着、安全靴を着用しましょう!

安全は、自分自身で守ることを念頭にしっかりと対策を行っていきましょう!

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