2014年11月30日日曜日

第52回技能五輪全国大会 速報7(競技終了)

本日を持って、すべての競技が終了し、競技会場の撤収作業が始まりました。


昨日までの熱い競技が嘘のように会場は、ひっそりとしています。

各競技に参加した方々は、常日頃から非常に努力をされて競技に参加しているものと考えます。

選手等の悔し涙や感動の涙を目にする場面もありましたし、来年の大会につなげたいと話していた選手もおりました。

この大会を通して、日本のものづくり界に大きく貢献していただけることでしょう。

当科の学生達にも、この想いを伝えていきたいと考えます。

明日の閉会式で大会が終了となります。選手の皆さん、関係者の皆さんお疲れ様でした。そして感動をありがとうございました。

第52回技能五輪全国大会 速報6(ものづくり新聞・抜き型)

本日は競技会場へたくさん見学者が来られました。

小・中・高校生など、将来ものづくりを担う若者たちも多数見学していました。


競技会場には、「ものづくり新聞」と題して小学生の壁新聞が掲示されていました。

小学生のものづくり啓発活動は、非常にありがたいことですね。「旋盤とは?」、「メカトロニクスとは?」、「旋盤の切粉について」等、各人の思いを新聞で表していました。胸が熱くなりました!


続いて競技についてですが、今回は、抜き型についてに報告です。


この職種は、複雑な形状を塑性加工する金型を加工する職種です。フライス盤加工と手仕上げを駆使して製品を製作する課題となっています。

支給材料と製品は、こちらです。

企業様より許可をいただきました。やはり手仕上げをしている姿は、かっこいいですね!

鉄工やすりを何本使用するのでしょうか???近くで見てみたい・・・と考えるのは、私だけでしょうか(笑)。


明日が、競技最終日です。競技がすでに終了している職種もありますので、ご来場の際には、ネット等で確認をしてくださいね。

当科の学生達にも見せてあげたいと感じた今日この頃でした。

2014年11月28日金曜日

第52回技能五輪全国大会 速報5(フライス盤職種)

今回は、フライス盤職種の報告です。


競技会場付近にこのような製品展示がありました。


なんと・・・。フライス盤のミニチュアですね。

今回の課題ではありませんが、みなさん興味をもって見学していました。

こちらが今回の支給材料です。


この材料をフライス盤で加工して仕上げていきます。複雑な形状をしていますね。



他校の生産技術科の学生が出場して頑張っていました。日頃の練習の成果が発揮できたことでしょう。


明日は、ほとんどの職種(40種目)の競技が開催されます。

機会がありましたら見学に行きましょう!

第52回技能五輪全国大会 速報4(旋盤職種)

今回も旋盤職種の報告です。

まずは、スタッフが着用しているジャンパーです。


チャックにワーク!「F」の文字の下側は、バイトですか!まさしく旋盤ですね。デザイン抜群です!!!


担当者の方に許可を取り、撮影させていただきました。選手の動きをお届けすることが出来ずに残念です。段取り、加工、測定などスピーディーな動きに見とれてしまいます。

競技会場は、安全上の確保のために衝立があります。時間にもよりますが、近づいて見学することも出来ます。

旋盤職種の競技は、11月29日(土)が最終となります。

選手のみなさん、がんばってください!

また、競技を終えた選手のみなさん、お疲れ様でした。

2014年11月26日水曜日

第52回技能五輪全国大会 速報2(旋盤職種)

本日は、今回の旋盤職種における課題をご報告します。

こちらが支給材料です。こちらを旋盤によって加工していきます。


こちらが各部品の完成品です。軸に対して直角の穴も旋盤で加工します。


こちらが組立後の製品です。
5つの部品を組み立てて、マンドレル(軸治具)を入れて完成です。


どのように加工しているか興味が出てきますね。

製品内部は、このようになっていました。


競技会場では、この製品に触れることが出来ます。貴重な体験ができますよ。


2014年11月24日月曜日

第52回技能五輪全国大会 速報1(旋盤職種等)

本日は、名古屋市中小企業振興会館(吹上ホール)において、旋盤職種とフライス盤職種の競技がスタートしました。

来場者は、今年度の加工された課題に触れることが出来ます。
貴重な機会になりますね。

祝日ということもあり、多くの方々が見学に来られていました。

今回は、会場の雰囲気のみということで・・・。





2014年11月22日土曜日

第52回技能五輪全国大会が始まります。

11月28日(金)から12月1日(月)にかけて技能五輪全国大会が愛知県で開催されます。

機械系・金属系では、旋盤やフライス盤、構造物鉄工、電気溶接、機械組立、機械製図、抜き型等々、機械屋さんにとって見所満載の大会です。

職種によっては、明日より工具展開、試し削り等が始まります。

原則23歳以下の若者たちが繰り広げる『技能五輪全国大会』、青年技能者の技能レベル日本一を競います。

明日からの熱い競技が楽しみです!

2014年11月21日金曜日

総合制作実習 試作編

今回は、歯車チームの進捗報告です。

1枚歯のインボリュート曲線の計算と図面化がうまくいきましたので、試作に入っております。

旋盤加工においては、両センタ加工を行っていました。


不慣れな加工ですが、順調に加工を行っていました。


加工する姿が様になってきましたね。

歯車の試作では、3Dプリンタを用いています。こちらは、完成したモデルです。


断面がハートのような形状をしていますね。一枚歯の歯車は、このような形状をしているのですね。

順調に作業が進んでいるようですので、この調子で頑張りましょう!

2014年11月20日木曜日

機械設計製図 軸の応力解析を行いました。

本日は、先週に引き続いて減速機の設計製図を行っています。

だいぶ組立図も書けてきましたね。


ある程度組立図が書けた学生は、組立図の検図を行います。ベテランの先生にいろいろとご指導を受けながら図面を修正していきます。




実習後半は、3次元CAD(ソリッドワークス)上で軸の応力解析を行いました。

実習前半に行った軸の材料の選定より引張強さが決まっていましたね。また、計算したトルク等を用いての応力解析です。

まずは、軸のモデルを作成しましよう。キー溝も忘れずに!


モデルが完成しましたら、応力解析を行うための各種条件を設定し、解析を行います。


キー溝の部分に応力が集中している事が理解できましたね。


では、許容応力を越えた個所を改善するために材質変更や形状変更を行いましょう。

この実習は、残り2日です。課題提出の納期に間に合うようにがんばってください。

2014年11月19日水曜日

第1回 学生何でもランキング♪ のめり込んだ科目編

学生達が常日頃考えていることや勉強、課題活動等の取り組み等、色々な情報をランキング形式でお届けしていきます!

第1回目は、『のめり込んだ科目』と題して、生産技術科2年生に聴いてみました。


第4位 シーケンス制御実習
現在、2年生の7期で行っている実習です。
ものづくりの中で、装置を動かす時に電気や空気、油の力を利用して動かします。このシーケンス制御実習では、電気の力を利用した機械制御の勉強です。リレー等の有接点やシーケンサを活用して実習を行っています。

第2位 CAD実習Ⅱ(3次元CAD)
2年生の5期で行う実習です。
やはり学生達は、デジタル世代でもありますので、パソコンを使ったCADを得意とする学生が多いです。
しかし、CADはあくまでも道具ですので、操作ができたからといって満足してはいけません。
機械製図や機械設計等の知識やノウハウが必要となります。学生達は、この設計等にも力を入れて習得しています。


第2位 機械設計製図
現在の7期で行っている実習です。以前ブログでご紹介した実習ですが、減速機の設計を行った後に組立図を書きます。CADの操作はお手の物ですので、設計を踏まえた図面がそろそろ仕上がってくる学生も出てきそうです。機械設計の重要性を今までの座学と融合して学べる実習ですので、堂々の2位にランキングされたようです。


第1位 総合制作実習
やはり、2年間学んできた集大成として行う実習ですからね。現在ものめり込んで実習を行っています。本日の午後は空き時間ですが、ほとんどの学生が各テーマごとに実習を進めています。12月に中間発表を予定していますので、進捗等を踏まえて緊張感を持ちながら実習を行っています。

この他にも機械加工実習や数値制御加工実習、少数意見としては、1年次に行った「ヒューマンスキル」にのめり込んだという学生もいました。

色々と学ぶことが多いカリキュラムとなっていますが、一歩ずつレベルアップしていきましょう。

めざせ!実践技術者!!!

次回ランキングは、学生達が集う舞鶴市観光スポットについて聴いてみたいと思います。


2014年11月18日火曜日

機械工学実験 硬さ試験を行いました。

今回は、前回焼入れをした材料の硬さ試験を行いました。

材料内部の硬さを測定するために、材料を切断後、サンドペーパーで磨きました。

地道な作業ですが、重要な作業です。



上手に磨いていくと磨いた面が鏡面になっていきます。


おや?コメットテール(傷)が残っていますね。まだまだサンドペーパーで削らないといけませんね。

材料が上手に削れたら硬さ測定の開始です。

今回は、ビッカース硬さ試験とロックウェル硬さ試験の実験です。

材料が焼入れによってどのくらい硬くなっているのか、学生達は興味津津でした。



硬さにばらつきのある材料がありますね。焼入れ失敗?硬さ測定失敗?

考えて校正しましょう!焼入れをやり直す場合には、安全対策を十分に行いましょうね。

また、金属組織の観察も同時に行いました。焼入れ前後の組織の違いが良く理解できたと思います。フェライト・パーライトとマルテンサイトの組織が観察できましたね。

さぁ、実験結果がまとまったらレポート作成を頑張ってください!

次回は、引張試験の実験です。材料力学等を復習しておきましょうね。

2014年11月17日月曜日

悲しげに 雨に打たれる 山紅葉

学生達も紅葉を感じる季節となりました。

校舎北側には、舞鶴市の観光スポットでもある五老ヶ岳があります。

頂上には展望台があり、舞鶴周辺を一望できます。学生の中には、登山を楽しむ者もいます。

その五老ヶ
岳ですが、気が付くと赤や黄色等に色づき始めていました。


当校の実習場周辺の木々も色づき始めています。



このあたりの紅葉の見ごろは、11月中旬以降になりそうです。

感受性の豊かな学生達が、「紅葉狩りに行こうか!」等と紅葉の話題を楽しんでいました。

2014年11月15日土曜日

総合制作実習 魔鏡製作 実験準備編

魔鏡とは、鏡面から太陽光などの点光線を反射させ、この反射光の中に鏡面の裏面模様が映し出される不思議な鏡です。詳しくは、こちらをご覧ください。

総合制作実習の魔鏡製作では、いよいよ魔鏡現象の発生状況を確認する段階に入りました!

実験材料を削るためのNCプログラムが完成したという事で、マシニングセンタを用いて材料の加工を行いました。

まずは、機械に材料を固定して原点設定を行い、プログラムの確認等の段取りを行いました。


全ての確認ができたので、加工開始です!


写真の白い液体は、水溶性切削油です。硬い刃物で材料を削りますと熱が発生します。この熱を冷却するために用います。また削った材料の切り屑を流す等、色々な役目をもった油です。

こちらは、実際に完成した実験材料です。


幅の異なる円状の溝を削りました。この実験材料は、幅の違いによる魔鏡現象の確認で用います。

この加工された面の裏側が鏡面となるため、その面をやすり加工と研磨を繰り返していきます。

加工後は、鏡面に太陽光等の点光線を当てると反射光の中に裏面模様が浮かび上がるはずです。

どれくらいの肉厚になると魔鏡現象が確認できるのか・・・。実験結果が楽しみですね。

しかし、これから冬を迎えます。日本海側に位置する当校は、日照時間が少なくなるので太陽光での魔鏡現象の確認は難しいですね。今でもこのような感じです。晴れたり曇ったりと・・・。



太陽光に変わる光源とは、・・・。学生は、いろいろと検討しているようです。

自分の腕を信じて、高精度な魔鏡を完成させよう。そして、ポリテックビジョンの表彰台に立とう!!

今年度の総合制作実習のテーマは、こちらからご覧ください。

2014年11月14日金曜日

機械工学実験 鉄鋼材料の焼入れを行いました。

本日は、機械工学実験で鉄鋼材料の焼入れを行いました。

焼入れとは、鉄鋼材料を硬くする熱処理です。

刀鍛冶の作業風景をご覧になったことはないでしょうか?

刀を真っ赤に熱して、水の中に入れて「じゅ~っ」という音を立てながら冷やす作業を焼入れと言います。

焼入れ等の熱処理は、材料を扱う上で非常に重要な役割を持っています。


こちらは、初めて焼入れ作業をしている風景です。

電気炉から材料を取り出すときには、炉内が最高で900℃になっているため、安全には充分気をつけながら作業を行いました。


焼きを入れるときには、水や油を使い分けます。
今回の実験では、S35CとSCM435の材料を焼入れし、温度は、600℃~900℃の内6段階に設定して適正な焼入れ温度を確認しました。

S35Cの水焼入れでは、水に入れると「じゅ~っ」という水蒸気が発生し、水鳴停止を目安に水から取り出します。SCM435は、油焼入れを行いました。


このような焼入れの他にも材料に粘り強さを持たせる焼き戻し、材料を軟らかくする焼きなまし、組織を標準化したり残留応力を除去する焼きならしといった熱処理もあります。

当科の学生達は、座学と実験を結びつけて熱処理を学んでいます。

次回は、この材料を用いて硬さの実験です。結果が楽しみです。

2014年11月13日木曜日

機械設計製図 設計計算を基に組立図の作図を行っています。

本日は、機械設計製図の実習です。

課題は、「はすば歯車の減速機」です。

仕様決定から始まり、歯車・軸・軸受・キー・ねじの設計を行いました。学生個人が一から設計するため、戸惑う場面もありましたが、一生懸命に設計計算しました。


それぞれの設計計算の再確認を行った後に、2次元CAD(AutoCAD)で図面を書きます。今回は、組立図の作図です。2次元CADの実習は、1年時後半で行っています。総合制作実習などでも使用していますので作図はお手の物ですが、設計を行った値で図面を書いていきますので、ノートを見返しながら確認して作図しています。ノートのまとめ方も作図作業に大きく影響してきます。


時には、他の学生と協力しながら作業しています。


作業が早い学生は、形が見えてきたようです。
軸が書けてきたようですね。


本課題は、7期で終了するため残り3日で仕上げます。
計算結果をよく確認しながら組立図を完成させましょう!

季節の変わり目ですので、体調管理を万全にしてがんばりましょう。


2014年11月12日水曜日

総合制作実習 車いすチーム 応力解析編

本テーマは、社会で困っている事をものづくりを通して形にしたいという想いから初まり、社会で役立つ製品な何か?と検討する中で高齢者社会に焦点を当てました。体の不自由な方々に対して製品を作りたいということで「車いす」の製作を開始しました。

学生達は、見学した際に車いすの図面を見せていただき、非常に参考になったと話していました。

現在の進捗状況は、車いすフレームの応力解析を行っています。
解析は、3DCAD(SolidWorks)を用いて行っています。

車いすの見学・調査としては、福祉器具の販売・レンタル事業を展開されている株式会社セリオ様にご協力をいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。

まずは、フレームのモデルを検討しました。


このモデルを基に、応力解析を行いました。まずは、座る部分のみを簡略化して解析を行いました。赤と青の表示がありますが、赤が許容応力を越えている危険な部分です。
ちなみに、安全率は7に設定をして行いました。


赤で表示された危険な部分を安全な状態にするために、フレームの補強を検討しました。


この補強したモデルで再解析を行った結果、良好なデータを得ることができました。


現在は、解析段階で実際のフレーム製作に入っておりませんが、早急にフレームの完成を目指しています。フレームは、機械加工や溶接が主となります。本学生達は、昨年度溶接の実習を行っております。練習を重ねながら技能の向上につながることでしょう。

学生達は、昨年度溶接を学んだ事をフルに活かして、指導していただいた先生に製品が完成することで恩返しできるものと考えていると話していました。熱い想いを語ってくれてありがとう!指導していただいた先生にも想いがきっと伝わっていますよ。がんばって完成してポリテックビジョンで表彰台に立とう!!!

今年度の総合制作実習のテーマは、こちらからご覧ください。